さわって発見! 植物画もっと楽しくなる!|オフィシャルブログ 筑波実験植物園TOPへ
このエントリーをはてなブックマークに追加

2013/12/6(金)

衝撃! ~桜キリン~

こんにちは。学習展示室の植村です。

みなさんも植物のトゲがささったり,ひっかいてしまったりしたことがありますよね。
「さわろう!植物展」では,あえてそのようなトゲ植物たちを展示する予定です。

トゲのある植物はたくさんあり,形もさまざまです。このコーナーでは,トゲをじっくり見てもらうだけでなく,スタッフやボランティアさんがそばにいれば,さわることもできます。ただし,ウチワサボテンのトゲだけは,とてもたちが悪いので体験不可です!
そして,日頃トゲとたたかっている管理スタッフの真に迫るコメントを読めば,さらにトゲのすごさが感じられることでしょう。

今回のブログでは,その中のひとつ,「桜キリン」を紹介します。

桜キリン

桜キリンは,当園サバンナ温室に入ってすぐ左にあります。高さ3mほどの木で,3月~6月頃には,あざやかなピンクの花を咲かせます。幹と枝があって,葉っぱがあるので,一見ふつうの樹木のように見えますが,実はサボテンの仲間です。これがサボテン?とふしぎな感覚にとらわれますが,幹にはしっかりとウニのようなトゲがあります!!

桜キリンのとげ

原始的なサボテンには葉があり,そこからさまざまな形に進化を遂げてきたそうです。花のようすや,トゲがあるところを見ると,なるほどサボテンか,という感じです。

このトゲ,突き刺す威力は相当なものです。ある日,桜キリンの観察業務のため植栽区の中で作業をしていたら,突然足の裏に痛みが走りました。あわてて靴の裏を見ると,大きなトゲのかたまりがついているではありませんか!たまたま足下に落ちていたものを踏んでしまったようです。長いトゲが,分厚いスニーカーの底を突き抜けて,足にまで到達していたのでした。

スニーカーの底に刺さった桜キリンのとげ

これは,その時撮った記念(?)写真です。
撮影は2008年。5年たった今でも,あの衝撃は忘れられません。