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2013/12/28(土)

植物を洋々とさわる。そして無限の可能性。

こんにちは。植物研究部の大村です。

12月27日(金)をもちまして、のべ10日間にわたる「さわろう!植物展」が閉幕しました。
ご来園いただきました皆様、そしてご協力してくださった多くの方にスタッフ一同心よりお礼申し上げます。

皆さんはこれからも様々な場面で植物にふれあう機会があると思います。
そのようなときに、ちょっと頭の片隅で思い出して欲しいこと「洋々とさわる」について紹介します。

「洋々とさわる」とは国立民族学博物館の広瀬浩二郎先生が当園を訪問されたときに、話されていた言葉です。広瀬先生は30年以上,全盲での生活をされている一方で,博物館における「さわる展示」の可能性にも取り組まれています。
普段見慣れている植物も、ゆったりと、じっくりと、広々とした気持ちで「洋々」とさわると,様々な新しい発見に出会え,これまで持っていた植物のイメージがガラリと変わります。広瀬先生は、「植物にさわるとは生命にさわること。やさしく、ゆっくり、洋々とさわる。植物をさわることで、社会のモラルも学べるのではないか」と話されていました。

『植物という“いのち”に洋々とさわる』
ほんのちょっぴり頭の片隅においてもらえたらうれしいです。

そして、もう一つだけ紹介させて下さい。
会期中は、植物園スタッフが日替わり交代で展示解説を行ってきました。
「植物であそぼう」のコーナーを紹介してくれたときの山田解説員の一言がとても印象的でした。

「みんな、植物っておもしろいよね!電子ゲームとかそういうオモチャもあるけど、身近にある植物で工夫すればこんなに面白いことができるんだよ。植物には無限の可能性があるよね!」

オナモミダーツ

無限の可能性・・・、そうかもしれません。
遊びだけでなく、「植物のふしぎ」は無限大に奥が深そうです。