きのこ展ブログ

2014/10/08(水)

『きのコン』作品の審査終了!

みなさんこんにちは。きのこ担当の保坂です。

さて、早いもので、筑波実験植物園できのこ展を初めて開催してから、今年で5年目になります。そのきのこ展で、アイディアとしては最初からあったのに、準備不足などの問題があって初年度には実現しなかった企画が、「きのこ画」の展示会でした。

植物園にはすでに30年以上の歴史のある「植物画コンクール」というものがあります。このコンクールでは、植物を正確にかつ美しく描くことが重視されます。よって絵を見ることで、その植物の種が判別できなくてはなりません。それがわからないような絵では、このコンクールで入選することはできないのです。

(植物画コンクールは10月31日必着ですのでご興味のある方はまだ間に合いますよ。内容についての詳細はこちら

きのこ展でも同様に、きのこを描くコンクールを開催したいと思っていましたが、植物画コンクールとは違うものにしたいとも考えていました。心の中にあったのは、正確な絵でなくても、楽しい作品を集めたい、ということです。そこで、関係者一同で頭をしぼり、「きのこ画コンテスト」、通称「きのコン」が誕生したのです。

募集要項にある内容は基本的に第一回きのコン(2011年)のときから変わらず、『絵のうまさを競うコンテストではなく、「きのこ愛」を審査する』ということ。それ以来、数多くのユニークな(時にはユニークすぎる?)作品を応募いただきました。今年も9/30を締切日とし、応募いただいた全作品を対象とする審査が、つい先週行われたのです!

審査の様子1

今年の応募総数は約250点!昨年よりも大幅に多く、通常は建物の広間に作品を並べて審査するところそれだけではスペースが足りず、廊下にもずら~と作品を並べて審査が行われました。そして、厳正なる審査をへて、入選作品となる計12点が決定されたのです。

審査の様子2

今回のきのコンはこれまでと少し異なります。昨年までと大きく違うところは...

  • 今年はサブテーマが地衣類なので特別に今年度限定の賞で「地衣類賞」が設立されたこと
  • 応募作品のなかから幼稚園以下を対象に「キッズ賞」、65歳以上を対象に「シルバー賞」が設立されたこと

の2点です。よって、昨年まであった「最年少賞」および「最年長賞」はなくなりました。なにしろ、昨年の最年少賞の受賞者はゼロ才!これ以上の低年齢化はあり得ない、ということもあり、賞の見直しを図ったのも、この変革の理由です。

さて、審査も終わり、受賞者のみなさまには近々受賞の連絡と表彰式への招待状が届くことになります。自分および家族が受賞しているかもしれないという方も、まさか自分はあり得ないだという、と思っている方も、すこしドキドキしながら受賞の連絡をお待ちください。なお、きのコンの表彰式はきのこ展最終日の10/26(日)12:00~行われます。