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2015/9/4(金)

間違えられないようにさえずる

動物研究部の濱尾です。

小鳥のオスは、なわばりを守ったりメスを引きつけたりするためにさえずります。したがってさえずりは、ライバルのオスが「手ごわい」、メスが「ステキ」と受け取るように進化してきた、というのが通説です。

私は、他種の重要性に注目しました。つまり、「さえずりの似た別の種がいると、それに同種と間違えられないようなさえずりが進化する」という可能性を考えました。

奄美・沖縄の島々には、さえずりの似たシジュウカラとヤマガラが分布しています。一方しかすんでいない島だと、どちらの種ともつかない「いい加減なさえずり」を、両方の種がすんでいる島だと、間違えられないように自種の「厳密なさえずり」をするはずです。

さて結果は?

実際にさえずりを聞くことができる展示でお待ちしています。また、ギャラリートークでは展示より一歩進んだ、超おもしろーい内容もお話しします。お楽しみに!