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2015/10/22(木)

今年もきのこの展示はあります!

植物研究部の保坂です。
今日は僕の研究しているきのこの話題を紹介しようと思います。

今年の秋に植物園で開催されるのは、このブログを読んでいるみなさんならご存じの通り「生き物のきずな展」。過去5年間行われてきた「きのこ展」ではありません。が、様々な生物がどのようにかかわって生きているか、という展示なので、その中には当然きのこも含まれます。

というわけで、今年もきのこの展示はあります!例年好評いただいている大量の野生の生きのこは、これまで通りの規模で9日間の会期中毎日展示します。でも、どのくらいの種類・量を展示できるかは、あくまでも天候次第。運悪くきのこ不足の年にあたってしまったら、いくらがんばっても展示できるきのこは限られてしまいます。

毎年そんな心配をしながら展示の準備を進めていますが、今年はそれに先立って9月後半に、日本菌学会主催の菌類観察会が埼玉県で開催されました。参加者100名以上がいっせいにきのこを採集して、すべてを観察して名前を付け、写真撮影からDNAサンプルの採取までを一晩で完了する、という一大プロジェクトです。広い会場のテーブルに、ところせましときのこが並んでいる様子は、いつ見ても壮観です。この風景を見るたびに、「今まさにきのこ展を開催できたら...」と思わずにはいられません。

生き物のきずな展での野生きのこ展示。いったいどのくらいのきのこを並べることができるでしょうか?みなさんも楽しみにお待ちください。


写真:日本菌学会菌類観察会の一コマ