水草展2017ブログ
筑波実験植物園

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2017/6/2(金)

野生絶滅種

こんにちは。
今年から水草展でお手伝いいたします、筑波大学の長谷川です。

みなさんは野生絶滅種といわれ、思いあたる動物や植物はありますか?
聞きなじみがないかもしれませんね。
ですが、絶滅危惧種は聞いたことがあると思います。
「野生絶滅種」も「絶滅危惧種」も、生き物が元々の場所から絶えてしまいやすい危険度のランクです。

「野生絶滅種」は名前の通り、野生のものはもう無いのです。

今回の水草展では野生絶滅種、コシガヤホシクサが登場します。
どんな植物なのでしょうか。下の写真をご覧ください。

ホシクサと呼ばれるゆえんは、一説に星形の花に由来します。
埼玉県越谷市で発見されたことから、「コシガヤホシクサ」と名づけられました。

鮮やかな葉の色が、とても魅力的です。
葉だけのとき、コシガヤホシクサの集まった様子を見ると、天の川のようできれいだなと思います。

筑波実験植物園では、コシガヤホシクサを保全して、野生に復帰させるための研究を行っています。
私はその中で、コシガヤホシクサの遺伝的な多様性を守りながら栽培する方法を考えるための研究を行っています。

次回はそれらの研究の様子もお伝えします。