筑波実験植物園
筑波実験植物園でバケツランが咲きました
変わったかたち
見ごろが短い!
バケツラン コリアンテス属(Coryanthes)
熱帯アメリカに自生するランで、花弁の1枚がバケツの形になっているため、バケツランと呼ばれます。ラン科の中でもとりわけ変わった形をしているので有名な植物です。ダーウィンを始め、多くの研究者がこの花の受粉の仕組みを研究してきたことでも知られています。
咲いてから3日間が花の見ごろです。開花期は不定期ですので、お見逃しなく!
見ごろは9月6日頃までです
熱帯雨林温室1階で展示中

 
【参考:バケツランの受粉の仕組み】

バケツランの花の強い臭いに誘われてシタバチの仲間がやってきますが、花の表面が滑りやすいためバケツ状の花弁の中に滑り落ちます。バケツの中には花が分泌する液体が溜まっているので、シタバチの翅はぬれてしまい飛び上がることができません。そこでシタバチは止むなくトンネル状の狭い壁を這い上がります。壁の上部には雄しべと雌しべがあり、花の外に出るときにシタバチの背中に花粉が付いてしまうので、次の花を訪れたシタバチは、受粉することになるのです。