筑波実験植物園
 
テオシントが11月上旬ごろまで見ごろです【筑波実験植物園】

テオシントは温帯資源植物東にあります


テオシント Zea mays subsp. mexicana (イネ科)

「テオシント」は一年草のイネ科植物で、中央アメリカに分布しています。この「テオシント」は、私たちが食べているトウモロコシの原種の有力候補であることが最近のDNA 研究によってわかってきました。

食用とするトウモロコシがこの世に誕生したのは、紀元前5000年から7000年前といわれています。最初のトウモロコシは、果実がとても小さく、果実の数も1つの雌穂(雌花)に十数粒ついているだけでした。しかし、古代の人々は収穫の度に、大きい果実を多くつける個体を選び、その種を播くことを数千年にわたって繰り返し続けてきました。この古代の人々の「人為的な選抜」の積み重ねによって、大きい果実を多くつける現在のトウモロコシになったと考えられています。

「テオシント」は、トウモロコシと同様に茎の先端に雄穂(雄花)、その下の葉腋(ようえき)に雌穂(雌花)をつけます。雌穂は包葉に包まれ、そのなかに果実が数個から十数個二列についています。しかし、果実は食用にはなりません。

「テオシント」には現在のトウモロコシ栽培品種がもたない強い耐湿性があります。この「テオシント」の遺伝子を現在のトウモロコシに導入し、耐湿性の高い栽培品種を作出する実験が試みられています。このように「テオシント」はとても大切な遺伝子資源植物として注目を浴びています。

テオシントの雌穂(雌花)

テオシントの雌穂(雌花)
テオシントの雄穂(雄花)

テオシントの雄穂(雄花)

※ 当園の「テオシント」の植栽展示は、筑波大学農林技術センターとの共同事業として行われています。
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