コアマモ

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

コアマモ 

学 名

Zostera japonica Asch. et Graebn. 

科 名

アマモ Zosteraceae 

園内の花

解 説

河口の干潟の汽水域にみられますが、干潟の減少とともに生育地も減少しています。亜寒帯から熱帯まで生育範囲の温度域が広いのが特徴です。ヨーロッパに分布するZostera noltii Hornem.と近縁。 

研究者ノート

日本列島周辺の浅海にはアマモの仲間が5種生育していますが、コアマモ以外はとても近縁で、同じ祖先から進化してきたことがDNA解析で明らかになりました。しかし、コアマモだけは違っていて、最も近縁な種はヨーロッパに分布するZostera noltiiゾステラ・ノルティーという種であることもわかりました。さらに、その2種の祖先は、ユーラシア大陸とアフリカ大陸がまだ分かれていたおよそ1000万年前に、その間の海(テーチス海)で祖先が生まれ、大陸がつながって海が分断されて現在の状態になったこともDNA情報から推定されました。噛み砕けば、「兄弟離散、大陸移動が原因か?」といったところです。(田中法生) 

自然分布

北海道・本州・四国・九州・琉球/ベトナム 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

名前の由来

アマモより小さいことから。 

園内区画

水生植物温室 

「おすすめ」
登場回数

4

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  • 花 全形

    花 全形