ホソバショリマ

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

ホソバショリマ 

学 名

Thelypteris beddomei (Baker) Ching 

科 名

ヒメシダ Thelypteridaceae 

園内の花

解 説

常緑性。根茎は長く這っている。葉身は倒披針形で鋭尖頭、2回羽状、葉身下部は羽片が次第に短くなり、耳状になる。葉裏に腺点がある。葉の長さは約60cmになる。根茎と葉柄基部の鱗片は褐色で三角状長楕円形、背面にまばらに毛がある。胞子嚢群は裂片の辺寄りに位置し、円腎形で密に腺がある包膜をもつ。染色体数はn=31の2倍体。 

研究者ノート

インドの植物を研究したBeddomeを記念して1867年に発表された種類で、熱帯アジアから東アジアに広分布します。1978年、マレー半島のキャメロンハイランド、標高約2000mの雲霧林の明るい斜面に群生を見ました。熱帯山地林の住人のようですが、北上して日本では九州~静岡県の低山地に十数か所知られる稀な種類です。当園のものは北限産地とされる富士宮市産を一鉢いただいたものが、現地同様に小川の土手に見事な群落が再現されました。常緑性とされていますが、当園では地上部が冬枯れます。(松本定) 

自然分布

本州(静岡県・中国地方南部・岐阜県)・四国(徳島県・愛媛県)・九州(北・中部・屋久島・大分県)・朝鮮済州島・インド・スリランカ-ニューギニア 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

園内区画

砂礫地植物(山地性) 

「おすすめ」
登場回数

9

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