ササバモ

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

ササバモ 

学 名

Potamogeton wrightii Morong 

科 名

ヒルムシロ Potamogetonaceae 

園内の花

解 説

ヒルムシロと間違われることが多い。しかし葉の先端の突出する状態やしばしば表皮のクチクラ層が不完全なことで識別する。ヒルムシロの花は1-3心皮に対しササバモは4心皮であることも識別のポイントです。 

研究者ノート

数億年前に植物が水中から陸上に進出する際に、乾燥を防ぐためのクチクラ層を獲得しました。ですから、陸上から水中に逆戻りした水草がクチクラを持たなくなったのも当然かも知れません。ササバモも、水中の葉(沈水葉)、水面に浮く葉(浮葉)の裏面にはクチクラが発達しませんが、浮葉の表面はクチクラを作って乾燥に対応しています。さらに葉全体にクチクラが発達して陸上でも生活できます(陸生形)。「水の干上がりに対応して」と言われることが多いのですが、私の観察では、水があっても陸生形を作って「上陸」します。(田中法生) 

自然分布

北海道・本州・四国・九州/インド・ニューギニア 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

園内区画

水生植物、圃場 

「おすすめ」
登場回数

10

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葉
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撮影場所
砂礫地植物(山地性)
撮影日
2009.6.18
撮影者
u