コウヤボウキ(タマボウキ)

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

コウヤボウキ(タマボウキ) 

学 名

Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip. 

科 名

キク Asteraceae/Compositae 

旧科名

キク ASTERACEAE 

園内の花

解 説

日当たりがよくやや乾いた林下に生える、高さ60-100cmの落葉小低木。茎は細長く、弓なりに曲がり、根元から多数が叢生する。1年目に伸びた枝には卵型の葉が互生し、その先に、白色の頭花を単生させる。2年目には短枝に披針形の葉が3-5枚束生するだけで花はつけない。多くの場合、冬に軸ごと枯死、新しい茎と入れ替わる。一つの頭花はに10-15個の小花がつく。 

研究者ノート

草か木か分からないようなキク科の落葉小低木です。茎は細くて長く、弓なりに曲がり、根元から多数が叢生します。1年目に伸びた枝には卵形の葉が互生し、先端に花序を付けます。2年目には短枝に披針形の葉が3~5枚束生するだけで花を付けることはありません。多くの場合、その冬には軸ごと枯死し、新しい茎と入れ替わります。 一つの花序に花が10~15個付きます。筒状花の先は5裂し、くるくるとカールしてその様子はなかなか面白いものです。近似種のナガバノコウヤボウキは、本種と逆に1年目枝は栄養枝だけで、2年目に短枝の先に花序を付けます。(八田洋章) 

自然分布

本州(関東地方以西)、四国、九州、中国 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

名前の由来

高野山(和歌山)で本種の枝を束ねて箒を作ったことから。 

園内区画

山地草原(低地性)低木林(高地性)、圃場 

「おすすめ」
登場回数

14

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花
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撮影場所
山地草原(低地性)
撮影日
2007.10.22
撮影者
佐藤絹枝