オオヘツカシダ(コモチヘツカシダ)

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

オオヘツカシダ(コモチヘツカシダ) 

学 名

Bolbitis heteroclita (C.Presl) Ching 

科 名

オシダ Dryopteridaceae 

旧科名

ツルキジノオ LOMARIOPSIDACEAE 

園内の花

解 説

常緑性。葉は長さ30cm前後になり、2形性。根茎は短くはう。葉身の上部には不定芽をもつ。ソーラスは羽片の裏一面につき、栄養葉に比べて小さくなる。山地林下の渓流近くの岩上や地上に生育する。 

研究者ノート

オオヘツカシダはマレーシアを中心に分布し、地上を根茎がはい、単羽状葉で頂羽片が長く伸びて無性芽をつけます。フィリピンには岩上性で極小型の葉が1-2回羽状から2-3回羽状に切れるものが知られています。それぞれマラッカ型、ディフォルミス型として栽培されています。ディフォルミス型は当初エダニョア属として発表されましたが、近年オオヘツカシダの幼形成熟型とされました。幼形進化(ネオテニー)による種分化を研究する良い材料と思われます。(松本定) 

自然分布

鹿児島県奄美諸島・沖縄県・台湾・中国・東南アジア 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

園内区画

圃場、熱帯低地雨林室 

「おすすめ」
登場回数

2

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葉
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撮影場所
熱帯低地雨林室
撮影日
2012.3.6
撮影者
永田翔