スズラン(キミカゲソウ)

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

スズラン(キミカゲソウ) 

学 名

Convallaria keiskei Miq. 

科 名

クサスギカズラ Asparagaceae 

旧科名

ユリ LILIACEAE 

園内の花

解 説

葉は卵状楕円形で長さ10~18cm、幅3~7cm。2枚が鞘状となってでる。葉の裏面は粉白色を帯びる。5月に10個内外の白い花が咲く。液果は球形で赤く熟す。ワラビとともに有毒で、家畜が食べないため放牧地でよく見られる。周りの草を食べてくれるので、草丈の低いスズランにとって大変都合がよい。 

研究者ノート

“鈴蘭”と和名が付けられていますが、ラン科ではなく、ユリ科の植物です。近縁種にヨーロッパ原産のドイツスズラン(C.majalis)があり、一般にスズランという場合の多くが、このドイツスズランを指します。この2種は、スズランの花粉が淡黄色であり、ドイツスズランの花粉が淡緑色であることなどから区別されます。スズランの根茎には、薬効のあるコンヴァリンなどが含まれ、強心剤や利尿剤として利用されています。(國府方吾郎) 

自然分布

北海道・本州・九州 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

利 用

庭植えや鉢植え、切り花に利用される。 

名前の由来

鈴を重ねたように花が咲くことから。 

園内区画

山地草原(高地性)、圃場 

「おすすめ」
登場回数

7

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花
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撮影場所
山地草原(高地性)
撮影日
2007.5.5
撮影者
佐藤絹枝