ミミモチシダ

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

ミミモチシダ 

学 名

Acrostichum aureum L. 

科 名

イノモトソウ Pteridaceae 

園内の花

解 説

海岸近くの草原、マングローブなどに生育する、常緑性のシダ植物。根茎は大きく塊状で、直立。葉柄基部には披針形と線形の鱗片を密につける。披針形の鱗片は大きく、長さは1.5cmにもなり、縁は膜状になって浅裂し、茶褐色。葉身は頂羽片の独立した単羽状で、葉の長さは3m近くにもなり、狭長楕円形。胞子嚢群は葉身上部の羽片の裏一面について、側糸は先端が多細胞の塊状になり、脈は小さな網目を形成する。染色体数はn=120、外国ではn=30の例もある。西表島の個体群は国の天然記念物として保護されいている。 

自然分布

琉球(八重山列島、西表島)・世界の熱帯 

絶滅危惧ランク

絶滅危惧ⅠB類 (EN) 

日本固有

筑波山分布

名前の由来

学名の種小名aureumは黄金色のという意味であり、羽片の裏面全面を覆う胞子嚢群の若い頃の状態が形容された。ところがaureumをauriculatum(耳片のある)と誤ってミミモチシダと訳してしまったために、どこにも耳形の突起のないこの植物が耳を持つという名で呼ばれるようになった。 

園内区画

圃場、水生植物温室 

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撮影場所
水生植物温室
撮影日
2009.8.7
撮影者
永田翔