オナガカンアオイ

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

オナガカンアオイ 

学 名

Asarum minamitanianum Hatus. 

科 名

ウマノスズクサ Aristolochiaceae 

園内の花

解 説

葉は常緑、卵状楯形、長さ約10cm、幅6-9cm、鋭頭、表面に雲紋がある。縁と主脈に毛があり、裏面は無毛。萼片は半球形で長さ5-8mm、上部が著しくくびれ、黒紫色。萼裂片の先が長く伸びること、萼筒内部の隆起線が高く、隔壁状になるのが大きな特徴。 

研究者ノート

[カンアオイの仲間]徳川の家紋で有名なフタバアオイの仲間で寒い時期に青々と茂ることから寒葵の名があります。なんと日本に50種以上がありますが、多くは絶滅の危機に瀕しています。カントウカンアオイやクワイバカンアオイといった種は冬咲きで、葉に隠れるように地面すれすれに花をつけます。花は赤紫や茶色で、まるでたて穴のような非常に不思議な姿をしています。一部の種ではキノコに擬態しているとも言われており、キノコと間違えたキノコバエの仲間が花の内部にあるひだに卵を産みにやってきて、その時に花粉が運ばれることが知られています。(奥山雄大) 

自然分布

九州(宮崎県) 

絶滅危惧ランク

絶滅危惧ⅠA類 (CR) 

日本固有

筑波山分布

園内区画

岩礫地(海岸性)、圃場 

「おすすめ」
登場回数

4

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花
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撮影場所
岩礫地(海岸性)
撮影日
2007.4.17
撮影者
佐藤絹枝