アマメシバ

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

アマメシバ 

学 名

Sauropus androgynus Merr. 

科 名

ミカンソウ Phyllanthaceae 

園内の花

研究者ノート

カキバカンコノキとアマメシバは近縁な植物ですが、花の姿はずいぶん違います。といっても5mm程度の本当に小さな花のお話です。
カキバカンコノキの花で特に驚かされるのは、雌花の様子です。しっかりと開いた黄色い雄花のわきに、つぼみのようなものが見られますが、いつまでたってもこの花が開くことはありません。実は、キミガヨラン(ユッカ)と同様このカンコノキの仲間にも専属の花粉媒介をするガがいて、このガ以外は雌しべに触れられないようになっているのです。もちろんガはただで花粉を運んでくれるわけではなく、実る種子の約3分の1はガの幼虫の食料として差し出されます。
一方のアマメシバでは、専属のガはおらず、ハエなどの昆虫が花粉を運ぶようです。そのため雄花も雌花もしっかり開いて、円盤状の面白い形になります。(奥山雄大) 

自然分布

 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

園内区画

熱帯資源植物温室熱帯低地雨林室 

「おすすめ」
登場回数

5

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花
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撮影場所
熱帯低地雨林室
撮影日
2007.11.5
撮影者
佐藤絹枝