クスノキ(クス, ナンジャモンジャ)

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

クスノキ(クス, ナンジャモンジャ) 

学 名

Cinnamomum camphora (L.) J.Presl var. camphora 

科 名

クスノキ Lauraceae 

園内の花

解 説

常緑高木。樹皮は暗い褐色で縦に裂ける。葉は光沢があり3本の脈がある。11~12月に果実が黒青色に熟す。 

研究者ノート

この時期、クスノキのまわりの地面には、たくさんの葉が落ちています。クスノキのように1年中葉がある樹木は、「常緑樹」とよばれますが、常に同じ葉がついているわけではなく、古くなり寿命を迎えた葉は落葉します。季節性なく古い葉が落ちるもの(ホルトノキなど)もありますが、決まった時期に一斉に落葉するものもあります。クスノキの落葉は、春のこの時期です。枝の先端では新しい葉がひろがり、枝の基部では昨年の葉が変色して落葉し、葉の新旧が交代する様子が同時に見られます。クスノキの落葉もまた、今年の春の訪れを告げています。(堤千絵) 

自然分布

本州(関東以西)・四国・九州 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

利 用

昔は樟脳をとったが、近年は化学合成されるため、そのための植栽はない。一般に街路樹、庭木として利用される他、建築材や家具材としても用いられる。 

園内区画

常緑広葉樹林温室周辺 

「おすすめ」
登場回数

9

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果実
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果実

撮影場所
温室周辺
撮影日
2006.8.24
撮影者
佐藤絹枝