マルバノキ(ベニマンサク)

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

マルバノキ(ベニマンサク) 

学 名

Disanthus cercidifolius Maxim. 

科 名

マンサク Hamamelidaceae 

園内の花

解 説

日当たりの良い谷間の岩地に生える、落葉低木。高さは2-3mになる。葉は互生し、長い葉柄の先に、長さ4-10cmの円心形の葉身をつける。秋に紅葉する。葉が落ちる前後に、葉腋に独特のにおいを持つ花を2花背中合わせにつける。花は紅色で、5枚の花弁が星状に開く。果実は翌年の花時に熟し、4裂し種子を弾き飛ばす。 

研究者ノート

多くの植物や昆虫にとって、冬は休眠の時期。でもわざわざそんな冬にあわせて花を咲かせる「変わり者」の植物がいます。岩礫地(山地性)や低木林(低地性)にひっそりたたずむマルバノキは、この時期、赤黒い星型の花を背中合わせに2つずつ咲かせます。遠目からは花が咲いていることにすら気づかない程小さく地味な花ですが、鼻を近づけてみると強い刺激臭があり、これでハエの仲間を誘っているようです。(奥山雄大) 

自然分布

本州・(中部地方以西)・四国 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

利 用

庭園樹 

名前の由来

マルバノキは葉が丸いことから。またベニマンサクは紅色の花を咲かすことからきた。 

園内区画

低木林(低地性)岩礫地(山地性) 

「おすすめ」
登場回数

57

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花
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撮影場所
岩礫地(山地性)
撮影日
2006.11.21
撮影者
佐藤絹枝