ヤツデ

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

ヤツデ 

学 名

Fatsia japonica (Thunb.) Decne. et Planch. var. japonica 

科 名

ウコギ Araliaceae 

園内の花

解 説

高さ1.5-3mの常緑低木。日陰でもよく育ち、株立ちする。葉は幹の上部に束生状に互生し、深緑色、うちわ形で深い切れ込みがあり、厚く皮状で光沢がある。白色の花を、枝先に数回花柄を分枝しながら伸ばした円錐花序のさきに、散形に多数つける。果実は翌年4-5月に黒く熟す。普通1果に5個の種子を入れ、よく発芽する。 

研究者ノート

多くの植物や昆虫にとって、冬は休眠の時期。でもわざわざそんな冬にあわせて花を咲かせる「変わり者」の植物がいます。園内各地に見られるヤツデはそのような植物の代表的なもので、この季節、白く小さな花がボール状に集まり、遠目からでもよく目立ちます。花からはたっぷりの花蜜が出て、ミツバチやハナアブ、キンバエといった昆虫に貴重な食糧を提供します。(奥山雄大) 

自然分布

本州(福島県以南)・四国・九州(南部)・琉球 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

利 用

園芸品種もあり、庭園樹や室内装飾の鉢物として利用される。薬用、飼料にも利用される。 

園内区画

常緑広葉樹林、研究部棟周辺、筑波山の植物、環境植栽 

「おすすめ」
登場回数

53

スタッフによる今週のおすすめで紹介された回数を表します。

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蕾
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撮影場所
シダ植物
撮影日
2006.4.17
撮影者
二階堂