筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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1月26日(金) 動くモグラ
こんにちは。登録室のuです。
11日のブログでも紹介されているように、現在開催中のミニ企画展「植物園の動物たち」では、
生きたモグラ(アズマモグラという種です)を展示しています。
水槽と金網で作ったトンネルを組み合わせた装置の中で、普段目にすることのない
モグラの行動を間近に見ることができます。

モグラというと「庭を荒らす憎いやつ」という方も少なくないようですが、実物を見てみてください。
ダークグレーのやわらかい毛におおわれたふっくらボディ。ピンクの鼻先と、しわしわした
肌色の手。ちょんとついた小さなしっぽ・・・かなりかわいいです!

今展示しているモグラは体格が大きく、金網のトンネルからはみ出さんばかりですが、
動きは意外なほど機敏で、前進、バック、直角に曲がるのも思いのまま。しゅしゅしゅーっと進みます。
食欲旺盛、水の飲みっぷりも豪快です。
ただ、いつも活発に動いているわけではなく、眠っていたり、じっと留まっている時間も多いようです。
そこで、いつでも動く様子がわかるよう、装置の隣で、動くモグラの映像を流しています。
モグラが動いていない時は、そっと見守り、映像でお楽しみください。
ワームを食べる、トンネルを上る、曲がる、水を飲む、バックして再度水を飲みに行く、砂肝をかじる、など、
さまざまな場面が映っています。

装置の右側にはもうひとつ水槽があり、この中にもモグラが1匹います。
この水槽には土がたくさん入っていて、モグラは土の中にいますが、水槽のへりにちらりと
姿を見せたり、もぐらたたきのようにひょっこり土の上に顔を出すこともあるようです。

ところで、装置にモグラが1匹。水槽にも1匹。仲間はいないの?家族は?気になります。
川田先生によると、モグラは縄張り意識がとても強く、基本的に単独行動。
繁殖の時だけオスとメスが接触しますが、繁殖についてくわしいことはまだわかっていないとのこと。
互いを攻撃してしまう習性上、複数個体を同じ場所に入れることはできないそうです。
見た目や動きのかわいさと、わが道を行く一匹狼(一匹モグラ?)の荒々しさのギャップがまたたまりません。

「植物園の動物たち」は1月28日(日)まで開催しています。

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1月25日(木) 冷たい池のなかで
こんにちは、事務のMです。
昨日から最強の冬将軍が到来とのことで、
つくばも最低気温がマイナス5度、最高気温は6度くらいでした。
さらに月曜に降った雪もまだあちこちに残っているので、
冷え込み具合が違う気がします。

そんななか、水生植物区で屋外スタッフが作業しているとの
情報をいただき、様子を見に行きました。

駆けつけてみると、この寒いなか、屋外スタッフが
胴長やカッパを着て、池の中で作業しているではありませんか!

そういえば昨年も、同じような時期に屋外スタッフが
池で浚渫作業をしている様子をブログに書きました。

この寒いときに・・・、ですがこの寒いとき(=植物の休眠時期)でないと
作業ができないのです。

今回作業の対象は、水生植物区にある「コウホネ」という植物。
増殖力が強く、木の枠でその生息域を囲ってはいるのですが、
隙間から外に出てきてしまうそうです。

放っておくとそのまま増えてしまい、他の植物にも影響を及ぼすため
数年に一度、外に出ている株を引き抜く作業をしているそうです。

引っこ抜く人、その株を集めて持っていく人、
上でその株を預かって運搬車に乗せる人と
役割を分けて効率よく作業していますが、
これはなかなか・・・それぞれかなりの重労働です。

引っこ抜くと一言で言っても、この冷たい水のなか、
しかも中の様子は濁って見えないので足で探り手で探り、株を見つけて引っこ抜く・・・
見ているだけでも重労働なのが伝わります。

抜いた株をためたケースを、上で待つスタッフに持っていくのは女性スタッフ2人の役割ですが、
泥だらけのなかを何度も往復しなくてはなりません。
足は泥にとられ歩きにくい上にモノを運ぶのは大変だ・・・思っていたら
ケースを受け取りに行ったスタッフが、歩ける範囲のちょっと外側の、
深くなっているところに落ちてしまいました!

過酷な作業のなか、思わぬ?ハプニングに笑いが広がりました。

転びこそしなかったので良かったのですが、
カッパは泥だらけになり、長靴にはしっかり泥水が入ってしまった様子・・・
やはり大変です!

いつも見るたびに思いますが、地道な管理があって植物園は成り立っています。

植物園のスタッフは、誰にも知られる事のないこのような作業に日々鋭意活動しております。

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1月23日(火) 白銀の植物園
こんにちは、事務のMです。
昨日は、つくばでも昼前から雪が降り始め、
植物園はあっという間に銀世界!いつもと違う雰囲気となりました。
写真で雪の植物園の様子をお伝えさせていただきます。

私は、いつの間にか雪が降っても純粋に喜べなくなった大人の一人ですが、
普段はなかなか見られない雪景色を見ると、
「凍結やだなあ・・・」「駐車場の雪かきが・・・」などという気持ちはひとまずヨコに置いて、
心が洗われるような気持ちになれます。

こういうとき楽しいのは、雪についた何かしらの動物の足跡を見つけること!
ですが、園内に様子を見に出たのは10時半過ぎ。出足が遅かったようです。。

園内は場所によりますが、すでに日が当たっており、
それにより木の葉っぱや枝についていた雪が溶けて雨のようにしたたり落ち、
雪にはしずくの丸い跡がたくさんついて何だかよくわからず・・・。。
それでも、いくつか「なんだろう?!」と思う足跡??らしきものもありました。
そのような痕跡を見て、ここをこう通ったのか〜と想像するだけでも面白いものです。
(もしかすると人間の仕業かもしれませんが)

今回はかなり雪が溶け出していたので、
次回雪が降った際には、降り出したころに外に出て撮影しようと画策しております。


また、今回の雪の影響により、明日も場所によっては
しばらく足場が悪くなっているかもしれません。
ご来園いただいた際にはお気をつけください!

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1月19日(金) マンドレイク、ひそやかに開花中
こんにちは。事務のMです。
ミニ企画展「植物園の動物たち」が公開中となっていますが、
今回はひそかに咲いていたマンドレイクのお話をご紹介いたします。
ブログに掲載するのが遅くなってしまったのが悔やまれます。。

マンドレイクは普段は非公開のバックヤードで管理していますが、
開花した場合、公開エリアに鉢を出してお客様にご覧いただけるようにしています。

マンドレイク、マンドラゴラ。
ハリーポッターに出たことですっかり有名な植物ですが、
個人的には、某人気RPGに出てくる敵キャラクターのイメージが大きいです。

そんなキャラクターを思い出しながら、
今回、管理している温室スタッフ・こばやんにお話を聞いてきました。

2014年に初めて開花してからは毎年咲いているとのこと。
こばやんの愛情たっぷりな管理の賜物かと思います。
ただ地中海地域原産の植物のため、暑すぎても寒すぎてもダメで、
温度や湿度の管理には気をつけているそうです。
夏に休眠に入りますが、水管理をしつつ、そこでしっかり夏越しをさせるのが大事なのだとか。

そして休眠明けに植え替えをしますが、その際マンドレイクから発せられる叫び声に命を削られる・・・
・・・そんなことがあっては、こばやんの身がいくつあっても足りません。
つまりは叫び声は発せられていないようです。
何度も植え替えをしているこばやんが、現在も元気いっぱいなのがなによりの証拠です。

ただ根は確かに下のほうが裂けていて、人間の足っぽいのだとか。
イメージ的にはよくTVで取り上げられる人間っぽい大根とかでしょうか・・・。


ところで、私は初めて花をまじまじと見たのですが、
小さいながら薄い紫色に濃い紫色の脈が絶妙で、とてもかわいらしくも美しい花です。
深い緑のしっかりした大きな葉っぱに埋もれるように咲いています。

みごろは、おそらく日曜(21日)くらいまでかと思われます。

こばやんより「毒々しい話がある割には、かわいい花が咲いているから
ぜひ見に来てください〜!」とのことです!

みごろの残り日数が少ないお知らせで申し訳ありませんが、
サバンナ温室で公開していますので、ぜひご覧にお越しください!

(熱帯資源温室からの通路を通ってまっすぐ行った突き当りのところです)

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1月11日(木) ミニ企画展「植物園の動物たち」 はじまります!(1/13(土)〜28(日))
こんにちは。事務のMです。
いよいよ明日(13日)よりミニ企画展「植物園の動物たち」が開催されます!
開催前の様子を会場である教育棟に見に行きました。

ミニ企画展ということで会場は教育棟のみとなっていますが、
動物研究部が2015年から2年間かけて行った、園内の動物調査の成果について
昆虫から哺乳類まで幅広く、標本などとともに解説・展示され、充実した内容となっています。
ながめていると、園内にはこんなにいろいろな生き物がいるんだな〜と嬉しくなってきます。


パネル展示で植物園をすみかとしている動物たちをご覧いただきましたら、
ぜひ「生きたモグラの展示」もチェックしてみてください!

昨年末くらいに、動物研究部の川田先生の指導の元、スタッフが手作りした
金網のトンネルを活発に動き回るモグラの様子が見られます(その設備、名づけて「空中モグラ」!)。

普段、ボコボコと地面にできたモグラ塚はよく目にしますが、
中のモグラの様子はなかなか・・・というかおそらく目にすることはありません。

それがスケルトンな金網トンネルを使用することで、まさに空中モグラ。動く様子がじっくり見られます。
というのも、ケースの片側に水飲み場、反対側にエサ場を置くことで、
モグラは金網トンネルを使用して動く(かざるを得ない)ので、その様子が見られる仕組みになっているのです。

モコモコの体で動く姿、高速バックステップ、体を後ろ足で掻く様子、パクパクと無心にエサを食べる様子・・・

これは面白い・・・。かわいい・・・。ずーっと見ていても飽きません。

動画でお見せしたいところですが、ここはぜひ、植物園にお越しいただきその目でご確認いただきたいと思います!

川田先生いわく、寝ている姿もとってもかわいいのだそうです。
水を飲む姿も面白いそうで・・・展示期間中ぜひとも目にしたいと思います。


また、今回も記念撮影コーナーを設けております!
ぜひタヌキやシジュウカラなど園内にいる動物になりきって、記念撮影してみてはいかがでしょうか♪

開催期間は1/13(土)〜28日(日)までとなっております。
植物園をいつもと違った角度から楽しめるミニ企画展ですので、
皆さまのご来園、ぜひお待ちしております!

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1月5日(金) ◆◆2018年もよろしくお願いいたします◆◆
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

本日より開園の植物園、
教育棟入口では屋外班スタッフ手作りの門松が皆さまをお出迎えいたします。

門松は園内にある植物(ナンテン、センリョウ、クロマツ)を利用しており、
太い竹は熱帯雨林温室にあるキョチクを使用したものです。

大きく葉っぱを広げるショクダイオオコンニャクに光を当てるため、
側にあり同じく大きなキョチクを間引いたものを利用したそうです。


2018年も、さまざまな企画展やイベントをご用意し、
皆さまのご来園を心よりお待ちしております!

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