筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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9月29日(火) ヒガンバナはいつ咲く?
こんにちは。登録室のTです。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものです。あんなに暑かった日がウソのように、お彼岸の頃から気温がぐっと下がり、すっかり秋の気配となりました。

お彼岸といえば「ヒガンバナ」。誰が教えなくともお彼岸の時期になると忽然と姿を現す妖艶な赤い花。筑波実験植物園にも絶好の撮影ポイントがあります。水生植物エリアのあずまやの前、満開の頃のつくばね橋からの眺めは圧巻です。でも、どうしたことでしょう。今年はまだ二分咲き程度なのです。さてさて、今年はいつ見頃となるのでしょう。

※写真は9月26日(土)の水生植物エリアの様子です。9月28日(月)もあまり変化していません。
 シロバナマンジュシャゲはH3(温帯資源西)でも咲いています。

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9月18日(金) 空から見る植物園
こんにちは、登録室のKYです。

先日、筑波実験植物園のHPに「空から見る植物園」の動画を公開しました。
中央広場から地上50mの高さにドローンを飛ばし、約5分間で園内を一周しています。
現在公開されているのは、5月14日に撮影した初夏の映像です。

水生植物区から始まり、常緑樹林、針葉樹林から奥の落葉広葉樹林、低木林、砂礫地、山地草原など、様々な樹木の色や高さや形を見ることができます。

動画に合わせて樹木名を入れるのがなかなか難しく、スムーズな動きと名前の出る・消えるタイミングに注意して、一つひとつ文字を落とし込みました。

今後は一年を通した植物園の植生の変化を見ていただくため、季節ごとのドローン動画を公開する予定です。
鳥になった気分で、空からの植物園散歩をお楽しみください。
空から見る植物園

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9月17日(木) 虫のレストラン
こんにちは。登録室のuです。

山地草原(低地性)エリアで、秋の七草のひとつ、オミナエシがあざやかな黄色の花を咲かせています。この花、虫たちに大人気。アリ、チョウ、ハチ、ハナアブ、ハエ、ハナムグリなどがせっせと蜜や花粉を集めています。ひとつひとつは直径5mmにも満たない小さな花で、匂いも独特です。図鑑によれば、この花を生けた水は「嫌な匂いがする」そうなのですが、花自体も結構「くさい」です。そんな癖の強い花が多くの虫を惹きつける訳は…?明るい色で視覚に訴えている?花がたくさん集まっているからトータルの食料が豊富?虫が足場にしやすい咲き方だから?ヒトにはくさくても虫にはいい匂いに感じる?…あれこれ想像が広がります。

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9月14日(月) きのこ画コンテスト(きのコン)
こんにちは、事務のIです。

毎年開催しているきのこ画コンテスト(きのコン)を、今年も実施いたします。

「うまさ」ではなく、あふれる「きのこ愛」を基準に審査します。
きのこへの愛❤にあふれた作品を自由に描いて応募してください。
締切は9月27日(日)・応募用紙は植物園で配布(無くなり次第終了)しています。
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.tbg.kahaku.go.jp/event/2020/10kinoko/

お待ちしております🍄

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9月10日(木) なつかしのジュズダマ
こんにちは。登録室のTです。

「ジュズダマ」、その名の通り硬く熟した玉をビーズのように繋いで数珠をつくったと言われています。先日、このジュズダマを見ていたとき、通りかかった年配のご婦人が「あら、なつかしい。子供の頃この玉でお手玉を作ったわ。」と言いました。お手玉の定番はあずきだと思っていた私は、「あずきでなくジュズダマでお手玉ですか?」と尋ねました。「あずきなんて贅沢。ジュズダマで十分。それにカチカチといい音がしたのよ。」と童心にかえったように楽しそうに話してくれました。

ジュズダマの玉の部分は、花を包む葉が雫型に変化したもので、「苞鞘(ほうしょう)」というのが正式名です。ではジュズダマの花ってどんなふうでしょう。苞鞘から白いモールのようなものが出ています。これが雌花の柱頭で、花の大切な部分は苞鞘に守られて見えません。雌花が終わると雄花が咲きます。その後、実が熟すと、苞鞘ごと落ちて水に流れていく仕組みです。(中央広場のジュズダマの近くには小川が流れています。)

ジュズダマはハトムギのご先祖様です。そして、世界には約1万種、日本には約550種もあるイネ科という大きなグループに属する植物です。イネ科の植物は、イネ、コムギ、トウモロコシ、ススキなど、私たちの身近にもたくさんあります。筑波実験植物園にも多くのイネ科植物がありますので、ぜひ探してみてください。

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9月4日(金) 筑波実験植物園が「保全・栽培技術賞」を受賞しました!
国際的な絶滅危惧種であり、珍奇植物としても注目されるショクダイオオコンニャクを安定的に栽培し、
同一株の開花に4回も成功した技術と管理体制が評価され、この度、公益財団法人植物園協会から「保全・栽培技術賞」を頂きました。
 
表彰が決まった時点では4回の開花でしたが、その後、今年の1月18日に5回目の開花に成功しました。
今は大きな「葉」を広げ、次の開花に向けて地中の芋に栄養を蓄えています。
 
当園のショクダイオオコンニャクは2012年の開花以来、「花芽」と「葉芽」を1年おきに繰り返していますので、順調に育てば、2021年の秋以降に6回目の花が咲くことが予想されます。

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