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2014/5/2(金)

固有植物の代表選手2:シラネアオイ

植物研究部の海老原です。

「こゆうジャパンズ」メンバー紹介2回目、今回はシラネアオイのキャラクター「シラねえさん」をご紹介します。

シラネアオイのキャラクター「シラねえさん」

シラネアオイは、かつてはコウヤマキと並んで1科1属1種の「日本固有の科」とされたことがありました。現在筑波実験植物園で採用している植物の分類体系(APGIII分類体系)では、クレマチスなどと同じキンポウゲ科に含まれ、固有の科ではなくなっています。

シラネアオイ

とはいえ、似たものが世界のどこにもない1属1種の日本固有属であり、直径10cm以上にもなる大きな花をつけることから、日本固有種を代表する存在であることに変わりはありません。 (ちなみに花弁のように見えるのは萼片で、花弁はありません)

DNAの情報を用いた研究から、シラネアオイに最も近い親戚は北アメリカに分布するHydrastisという属であることがわかっていますが、そちらは随分と地味な花です。

シラネアオイ

こんなに美しい花を咲かせるシラネアオイはどうして日本にしか生育していないのでしょうか? ちょっとシラねえさんに聞いてみましょう。

私「シラねえさん、あなたはどうして日本だけで花を咲かせるの?」
シラねえさん「そんなの私はシラねえ。」

…というのは冗談としても、化石に残りにくい草本植物が過去にどのような分布をしていたのかを復元する手がかりは少なく、日本固有種誕生までに辿った歴史はまだほとんどわかっていないのです。