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2015/9/18(金)

チョウとガにまつわる「きずな」をひもとく

動物研究部の神保です。

昆虫は世界でこれまでに知られている種数の半分近くを占めるグループで、様々な環境に生息し、様々な生き物とつながりあって生きています。

私が専門としているチョウやガの場合では、成虫になってから訪れる花とともに、幼虫の食べ物が重要です。それぞれの種の幼虫は決まったものを食べて成長するので、どういうところに住みどんな生活をするかが食べ物によって決まってくるからです。

大部分のチョウやガの幼虫はいわゆる種子植物を食べますが、中には、シダ植物やコケ植物、枯葉・枯木や菌類を食べるもの、肉食のものなども含まれます。そこで、私は、このような様々な食性の情報をまとめてデータベースを作成するとともに、他の研究者と共同で、外来チョウの食性とそれから推定される日本での分布予測や、地衣類を食べるミノガ類の調査をおこなってきました。

「きずな展」では、これらの研究をパネルと標本でご紹介します。