「水草展 2013」開催期間:8月10日(土)~8月25日(日)※12日と19日は休園筑波実験植物園TOPへ
このエントリーをはてなブックマークに追加

水草展

2013/7/31(水)

キクモ

筑波大学の小野です。
今回は「異形葉」のコーナーで展示予定のキクモのご紹介をいたします。

キクモ(Limnophila sessiliflora)はアジアに広く分布する湿地性の植物です。
アクアリウムの世界では「アンブリア」の名前で流通しており、栽培も易しいので、
水槽で育てている方もいらっしゃるかもしれません。

キクモ

実はキクモは身近な植物で、近所の田んぼでも時折その姿を見ることができます。
特に作付けをしていない田んぼ(休耕田)には、たくさん生えていることがあります。

私事ですが、中学生の頃に通学路の横の田んぼに生えていたキクモを見つけて
「本当に田んぼに水草がある!!」と驚き、大喜びで何本か持ち帰って
水槽で育てておりました。

キクモ

この写真はつくば市内のとある休耕田で撮ったものですが、
ヤナギタデやコナギなどの湿地性植物とともに驚くほどのキクモが生い茂っておりました。

キクモ

花が咲き始めております。これから秋までたくさんの花を咲かせます。

2枚目の写真で、水中と水上の両方の姿を見ることが出来ます。
種類よってタイプは異なりますが、水草は環境によって姿を作り変える能力があります。
ときに、水上での姿からは想像できないような形に変化する水草もあります。

水草展の異形葉のコーナーでは、そのように環境によって異なる葉を付ける
水草を展示しております。